写真を何百枚撮っても
目の前にあるものを記憶に留めておくことは出来ないことが分かって
手帳にはさんだメモ紙にかいた。
目の前にあるものを記憶に留めておくことは出来ないことが分かって
手帳にはさんだメモ紙にかいた。
四つ折りにしたメモ紙の左上からかき始めて
「あ~やっぱ足りない」と紙を広げながら、かいた。
「あ~やっぱ足りない」と紙を広げながら、かいた。

(右の方にある黒い縦すじは紙の折り目)
「川に大きなひすいがあるところ」というおおざっぱな知識だけで行ってみたら
とてもとてもいいところだった。
とてもとてもいいところだった。
ひすい以前に、明星山の石灰岩の大岩壁にぽか~んとした。

ダンナが飽きて車で昼寝の間、私は護岸の石を見たりクルミをみつけたりした。
写真は、ネズミか誰かが穴をあけたオニグルミ。置いてきちゃったけど。
写真は、ネズミか誰かが穴をあけたオニグルミ。置いてきちゃったけど。

帰りがけ、おじさんは「わたしが朝とったものだけど」と、スーパー袋のクルミを私にくれようとした。
お気持ちだけいただいた。
お気持ちだけいただいた。

(帰宅して写真を撮った。)
小ぶりのホオズキはいただいた。
(少しの時間だったけれど、楽しかったんだよね。)
見ることも聞くことも無いだろう冬の景色を、私は忘れない。