葉っぱがたくさん入っていた。
15センチ程ある細長い、木の葉っぱ。
(びっくりするじゃんかっ。)
そんなおかしなものをポケットに詰め込んでくるのは
ポンカン(息子)に決まっている。
ポンカン「お~、忘れとったわ。」
(ポケットのものを思い出したことなんか無いじゃんっ。)
(いや、私だって、ポケットをいちいち確認せずに洗うけどさ。)
(だからティッシュを洗ったり、へんな紙を洗ったりするんだけどさ。)
(てか、放っといてっ。)
「これ、『からすてんぐ』の葉っぱなんだよ。」
ポンカンは妙にうれしそうに、葉っぱを扇形に束ねて見せた。
何しに部活に行っているんだか。
背はまだ私の方が高いが、靴のサイズは追い越された。
_______
追記
この葉っぱ、見たことがあると思っていたが
夾竹桃(キョウチクトウ)の葉っぱだった。